CT・MRI・その他の検査

CTMRI胃カメラ(経鼻内視鏡検査)VSRADドックのご案内

当院では2019年5月に80列CT(キヤノンメディカルシステムズ社Aquilion PRIME SP SPREAD)が導入されました。 以前使用していた旧64列CTより性能が向上し、早急な検査が可能になりました。

CT検査とは

(Computed Tomography)の略でCTは体の断面(輪切)を撮影する検査です。

検査は短時間で行われ、患者様は横になるだけで頭部、胸部、腹部、血管と全身の検査を行うことが出来ます。
 昨今CT検査は医療被ばくを気にされる事が多いですが、この装置は被ばく低減機能を搭載しており、画像の質を落とさずに最大50%のノイズ低減と、75%の被ばく低減効果を実現しています。
 また、開口径78㎝の大きさがある為、日常検査から救急撮影などの様々な検査で開放感が向上しております。

検出器の列数は一回転で撮影できる範囲に大きく関係しますので列数が多いほど短時間に撮影できます。64列マルチスライスCTは高速で一度に最大64枚の断層像撮影が可能なCTです。
(最小0.5mm厚×64列で32mmの範囲を撮影可)
高精度の立体・断層画像が得られるばかりではなく、心臓や各種血管撮影などの特殊検査にも用いています。

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検査手順

・造影検査や腹部領域の検査は約5時間前より絶食して頂きます。
・検査時、撮影する部位の金属類をはずして頂きます。
 (検査着の用意もあります。)
・胸・腹部領域の検査については10~20秒程度の息止めをします。
・検査時間は3~15分程度です。(検査内容により変わります。)

患者様に優しい1.5テスラMRI装置.png

当院では2019年5月に1.5テスラMRI装置(キヤノンメディカルシステムズ社製Vantage Titan)が導入されました。従来のMRI装置に比べ短時間で鮮明な画像にて精密検査がうけられるようになっております。

この装置は71㎝の開口径があるので、圧迫感を抑え、開放的な環境で検査を行うことが出来ます。

また、検査時の騒音を抑制する機能を有しているため、あらゆる検査にて大幅な静音効果が得られるのでリラックスして検査を行うことが出来ます。

MRI検査とは

MRIは磁力を使って体の様々な断層像を撮影しますので、放射線による被曝がありません。また、頭部、胸部、腹部、脊椎、他全身の画像を撮影でき、造影剤を使用しなくても血管・膵管・胆管の情報をえることができ、全身の診断に効果が得られます。

MRI検査時間.png
頭部単純検査
  約15分
頭部単純検査(MRA)
  約20分
頭部造影検査
  約45分
腹部造影検査
  約40分
脊椎単純検査
  約15分
四肢関節検査
  約30分

<医師の指示により、検査時間は前後することがあります。>

MRI検査ではどんな疾患が発見できるか.png

頭部や脊髄・脊椎、関節等動きの少ない部位が得意ですが、最近は胸腹部、心臓、消化器分野など全身部位で広く有用性を発揮しています。

脳神経外科・神経内科的分野
脳腫瘍、脳血管疾患、変性疾患、脳奇形、外傷、脳血管のスクリーニング検査(脳ドック等)
整形外科的分野
頚椎症、胸椎・腰椎のヘルニア、脊髄腫瘍、脊髄奇形、骨軟部腫瘍、関節の靭帯損傷、半月板損傷など
消化器内科・外科的分野
肝・胆・膵の腫瘍性病変、胆道・膵管のスクリーニング検査(MRCP)など
耳鼻咽喉科的分野
内耳、小脳橋角部、咽頭・喉頭の異常
眼科的分野
眼窩や眼球内部の腫瘍など
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MRAとMRIの違い

MRAとはMRI装置を使用した血管撮影(MR Angiography;MRアンギオグラフィ)のことです。異なる装置で検査するわけではありません。 特長としてX線による血管造影検査と違い、造影剤を使わずに検査することが可能です(検査の種類によっては少量の造影剤を使用する場合もあります)。 MRA検査は、数多くのMRI検査メニューの一種です。

MRI検査の流れ.png

外来患者さんの場合

1. 各診察室にて検査日を決定します。
2. 検査当日、外来受付をします。
3. 問診
4. 検査
5. 結果説明日を予約します。
6. 各診察室にて検査結果の説明

他の医療機関から紹介による患者さんの場合

1. 紹介元の病院から電話にて検査日を決定します。
2. 検査当日、外来受付をします。
3. 問診
4. 検査
5. 当日お持ち帰りして頂きます。
6. 紹介元の病院で検査結果の説明

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MRIにおいての注意事項

○禁忌
・ 心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方
・ 体内埋込型電子機器を埋め込んでいる方
・ 金属人工心臓弁の手術をした方
・ 脳深部刺激療法を受けられている方


○確認が必要な患者
* 次の項目に該当する方は、他の病院でMRI検査をしたことがあっても、機械の磁場強度(磁石の大きさ:当院は1.5T)によって検査不可能なものもあります。必ず手術担当医師または検査依頼医師に検査ができるかどうかの確認をお願いします。
・ 妊娠中またはその可能性のある方
・ 人工内耳、人工中耳の手術をした方
・ 脳動脈瘤クリッピング(磁性体クリップ)手術をした方
・ 圧可変式のシャントバルブを埋め込んでいる方
・ 人工関節の手術をした方
・ 磁石で固定するタイプの義歯治療および金属で固定された方
・ 金属製のステントを挿入している方
・ 入れ墨のある方
・ その他、体内に金属が入っている可能性のある方(不明の方も含む)
・ 身体的に装置に入ることが不可能な方(仰向けになれない、体が入らない等)
・ 閉所恐怖症の方


○MRI用造影剤の禁忌
・ 気管支喘息、妊娠中、重篤な肝障害、重篤な腎障害がある方は、原則造影剤を使用した検査はできません。
・ 授乳中の方は、48時間授乳をやめてください。
・ 嘔吐などの副作用が起こるかもしれないので、検査直前の飲食は避けて下さい。

○検査前の絶食・排尿について
・ 腹部の検査を受ける場合

午前中の検査の場合
朝食を絶飲、絶食(水、お茶は少量であれば可) 
午後からの検査の場合
 昼食を絶飲、絶食(水、お茶は少量であれば可)

排尿は検査の3~4時間前からはしないようにお願いします。

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安心して心臓(冠動脈)MRI検査が受けれます。

最近では、マルチスライスCTで狭心症などの虚血性心疾患の原因である冠動脈の閉塞や狭窄を評価する事が普及しましたが、検査時に放射線の被爆が生じたり、造影剤を使用するため副作用(腎機能の低下など)の危険性が残ったままです。
 当院では、MRIでも冠動脈の撮影を行っています。MRIによる撮影の利点は、造影剤が不要であり、放射線被爆もありません。逆に欠点としては、撮影中にある程度の息を止めることが必要であり、呼吸のパターンが一定でない方や高度不整脈を有する方、じっとしているのが苦手な方は、撮影成功率が低くなることもあります。どちらがよいとはいえませんが、冠動脈を評価する第1段階検査として、あるいは腎機能の悪い方には、より安全である冠動脈MRI検査をおすすめします。

MRIにて撮影した映像
MRIの映像を動画でご覧になれます。

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VSRAD(ブイエスラド)

エーザイ㈱が作成した、早期アルツハイマー型認知症診断支援システムの事をいいます。この検査は、M R Iで脳の画像を撮影して、健常者の脳と比較することによって、内側側頭部の萎縮(図1)の度合い観察することで、早期アルツハイマー型認知症の早期診断が可能になります。
検査方法は、通常の頭部MRI撮影を行うだけです。

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胃カメラ(経鼻内視鏡検査)

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内視鏡の直径5.9mm

内視鏡検査(胃カメラ)が、とっても楽になりました。
口からの内視鏡検査で、「ゲェーッ」「オェーッ」という嘔吐感を覚える苦しい検査を受けたことはありませんか?
当院では、鼻からの挿入を可能とした『経鼻内視鏡検査』を導入しています。
内視鏡の直径5.9mm(うどんの太さ)の大きさであり、経鼻内視鏡では、鼻腔を通って食道に入るので、舌根にふれることがないため咽頭反射はほとんどありません。
また、経鼻内視鏡検査の大きなメリットの一つに検査中に会話がでますから「苦しくはないか」「気になることはないか」など会話を通して、リラックスして検査が受けられます。

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鼻からの胃カメラはなぜ楽なの?

下記の図のように、舌の付け根に内視鏡が触れないので、咽頭反射(オェーッ)が少なく楽に検査が受けられます。

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