呼吸器内科

診療科の特徴

呼吸器内科では、風邪や上気道炎、急性気管支炎、肺炎、気管支喘息などの身近な疾患を始め、肺癌、非結核性抗酸菌症、気管支拡張症、気胸、胸膜炎、睡眠時無呼吸症候群、COPD(慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎))など、気管支、肺、呼吸の病気や異常に関しての専門的治療を行います。
下記のような症状に思い当たる方は、一度呼吸器内科の診察を受けてみられることをお勧めします。

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関係する症状等

 ○咳や痰 (長引く風邪症状は特に注意が必要)
 ○痰に血が混じる
 ○歩いたり階段を上がるときに息がきれる
 ○咳をするとゼーゼー言う
 ○胸が痛い
 ○寝ている時にいびきがひどい・息が止まると言われた
 ○胸のレントゲンで影があると言われたなど

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主な検査

○肺機能検査
気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎・肺線維症などの診断や病気経過観察、
咳・痰・息切れなどの症状の原因の診断などを行います。
○気管支鏡検査
血痰、長引く咳、胸部レントゲン異常の原因の精査が必要な場合などを主に観察を行います。 細鉛筆くらいの太さのカメラを口から入れて気管支の中に入れていきます。胃カメラと違って、カメラを飲み込む必要はありません。

○胸部CT、MRI検査
○心臓超音波検査
○ポリソノムグラフィー(睡眠時無呼吸)検査
○モストグラフ

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新しい呼吸機能検査で、安静呼吸(通常の呼吸)で簡単に肺の硬さや気管支を含めた肺全体の抵抗を推測することができます。
気管支喘息の治療効果やCOPDの程度を推測することができます。

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慢性閉塞性肺疾患(COPD)について

近年、高齢者を中心に慢性閉塞性肺疾患(COPD)による死亡が増え続けています。
厚生労働省は、2013年から10年計画の健康運動「第2次健康日本21」でCOPDを、癌や循環器疾患、糖尿病と並ぶ主要な病気と位置づけました。
COPDは肺の生活習慣病とも言われ、気管支壁が炎症でむくんだりする慢性気管支炎や、肺胞が炎症で壊れて呼吸が苦しくなる肺気腫等の総称です。いずれもタバコの煙を主因とする炎症で、肺への空気の流れや酸素の取り込みが悪くなり、息苦しくなります。徐々に進行するので自覚しにくく、また、ありふれた症状のため「年のせい」などと重症になるまで放置されがちです。
・咳や痰が続く  
・軽い労作で息切れしやすい  
・風邪のような症状が長引く
などの症状に思い当たる方はCOPDが疑われますので、早めの受診をお勧めします。
特に、長期に渡る喫煙歴のある方は注意が必要です。