
耳鼻咽喉科関連検査は診察室と検査室の両方でさまざまな検査を行っております。
検査室では主に聴力検査をはじめ、眩暈の原因となる内耳機能の低下や睡眠時無呼吸などを調べます。
- 純音聴力検査
- 語音標準聴力検査
- チンパノメトリー
- DPOAE
音が耳から入ってくると、耳の奥の蝸牛という場所にある細胞が活動音を放出します。この活動音を捉え、内耳機能を評価します。耳栓が装着された専用のプローブを耳に入れ、周波数が異なる音を聞いてもらいます。この検査は他覚的検査であるため、患者様はそのままじっとしているだけでかまいせん。
音に対する脳の反応を波形に表す検査です。他覚的検査であるため、聴力検査のようにボタンを押す必要がありません。小児難聴や機能性難聴、聴覚障害者認定の判定時などに検査します。頭に電極を装着し、ヘッドホンからの音を聞いたままベッドに寝てもらいます。 検査は45分程度かかります。
耳と鼻の奥には耳管という管があります。耳管は通常は閉じていますが嚥下やあくびをすることで開閉し、耳の中と外部の気圧を均等に調整します。この機能がうまく働かないと、耳の中がこもったり、聞こえにくさを生じる場合があります。
当院では音響法とTTAG法を用いて耳管狭窄症や耳管開放症を評価します。
耳の中には耳小骨と呼ばれる小さな骨があり、そこに付着する筋肉(耳小骨筋)は大きな音を聞くと反射的に耳の奥の内耳を守るため収縮します。この収縮の程度を調べることで顔面神経麻痺の評価を行います。
顔面神経麻痺神経障害の程度を評価するため、顔面神経に電気刺激を与えた際の筋肉の反応を測定し、顔面麻痺の重症度や回復の見込みを診断するための検査です。
耳の中に冷たい水を入れると、耳の中にあるリンパ液が対流し眼振(めまい)がおこります。眼振の振幅が低下したり、左右で差がみられる場合は、前庭機能の低下が疑われます。目の動きをとらえるため、顔に電極を装着し、20℃の水を耳の中に注入し眼振波形を記録します。
大きな音に対して誘発される筋電図を波形に表し、前庭機能の異常を評価します。
前庭誘発頸筋電位と前庭誘発眼筋電位を記録し左右差の有無を評価します。
頭部の急速な動きに伴い発生する前庭眼反射を測定します。V-HITでは、めまいの原因である三半規管の機能低下を調べます。6つの半規管に加えて、三半規管から眼球までの経路(前庭眼反射経路)も評価することができます。

<<v-HIT検査について>>
夜間睡眠前に機械を自宅で装着し、呼吸の状態や酸素濃度を記録します。
睡眠中の無呼吸の回数や無呼吸時間・血中酸素濃度・脈拍数を調べ、睡眠時無呼吸の状態を簡易的に評価します。
1泊入院して頂き、就寝前に脳波や呼吸状態、血中酸素濃度などを測定するセンサーを検査技師が取り付けます。睡眠中の呼吸の状態や脳波による睡眠ステージなどを詳しく調べ、睡眠時無呼吸の状態を評価します。
当院では月曜日~金曜日(日・祝日除く)に加え、土曜日にも検査を行っております。働いている患者様にも検査を受けやすい体制を取っております。
<<PSG検査について>>